中学、高校と吹奏楽部などに入部したことがきっかけで、音大の道も視野にいれようと考えている人はいるのではないでしょうか。
しかしイマイチ種類や選び方はわからないことも多いでしょう。
そんな一つひとつの疑問をピックアップしてご紹介していきます。

 

音大とは

一般的な音大と呼ばれる場所は音楽大学や国公立の音楽部を指しますが、広い意味では私立総合大学の音楽学科や国立大学教育部の音楽専攻も含まれる場合があります。
総合して音楽が学べる学科やコースのある大学としては、全国には80校以上あり、短期大学も音楽コースが存在します。
音楽単科の大学では、さまざまな種類の音楽についての授業を受けることができます。
内容としては指揮や声楽などがある「実技系」、音楽を研究する「音楽学系」、音楽指導者の養成、音楽療法などの「教育系」、舞台音響などの「ビジネス系」に大別されます。
私立大学などでは音楽学科だけでなく、音楽以外の分野も学べるケースが多いのが特徴です。
私立大学の教育学部には音楽も同時に学べる学校もあります。
自分が何を専攻するかによって目指すべき大学も変化します。
大学や学科を比較することで、自身の将来を見据えた選択肢も絞ることができるでしょう。

 

大学の専攻コースについて

大学の専攻コースももう少し詳しくみていきましょう。

 

■実技系

「実技系」は大きく5つにジャンルが分けられます。
1つ目は器楽で、鍵盤楽器や管楽器、打楽器などの専攻楽器を中心に学ぶことができます。
ソロ奏者だけではなく、オーケストラなどの演奏も取り組みもあります。
民族音楽などにも力を入れている大学も増えてきており、さまざまなプロの奏者を目指すための学科を設けています。
2つ目は声楽で、オペラなどさまざまな音楽の実技を中心に学びます。
こちらもプロを目指すコースを設けている大学が増えています。
3つ目はカルチャーで、ポピュラーミュージックやジャズなどを学べる学科もあります。
ギターやベースなどのバンドに用いられる楽器の専攻コースが設けられています。
4つ目は作曲で、さまざまな音楽の作曲理論を学び作曲作業ができる学科です。
現在に合わせたコンピューターを用いた音楽作成に取り組む大学もどんどん増えています。
5つ目は指揮で、指揮はすべての楽器の把握や基本的な理論、声楽など実技においてもオールジャンルな分野を学びます。
指揮は入試試験も狭き門とされ、レベル的にはとても難しいコースとされています。

音大 レベル ピアノ

 

■音楽学系

「音楽学系」は、音楽の歴史や理論などを研究し学んでいきます。
語学力も必要とされ、学問の知識を得ながら音楽楽器の実技も学べるようになっています。
音楽学系講座は一般大学にも講座選択できる場所があります。

 

■教育系

「教育系」は、学校の音楽教員や音楽指導者を目指せる場所となっています。
広い範囲で音楽を学び、そこからどう指導していくかなどの教育理論も同時に学んでいきます。
教員をはじめから目指している人は音楽教育学を専攻すると良いでしょう。
他にもピアノ指導や吹奏楽指導など指導者として育成していくコースのある音大は多く、とくに吹奏楽指導は教諭だけではなく外部の指導者もおこなえるようになっているので、新たな職業としても注目を集めています。
施設などで働く音楽療法士の資格を得られるコースもあり、座学、実技、臨床実習などを経て卒業すると資格を取得をすることができます。

 

■ビジネス系

「ビジネス系」は、舞台音響やデザインを学ぶコースや企画・運営をする側のアートマネジメントを習得するコースなどがあります。
コース数としは学べる大学はまだ少ないですが、技術者として就職の道もかなり開けるコースとなるでしょう。
学べるコースを数多くあります。

 

将来的に自分が何をしたいのかをイメージする

まずは将来的に自分が何をしたいのかをイメージすることが大切になります。
そして何を学ぶことで、そのイメージした姿に近づけるのかを考えましょう。
自分に見合ったコースを見つけられるように、自己分析は必要です。
専攻後にあっちにしたらよかったと後悔をしないようにしましょう。
学べる時間は限られており、学べるコースもいつもあるコースではありません。
教える講師も来年には違う人になっている可能性もあります。
自分が何をどこで学びたいのかを明確にすることから大学選びは始まります。

 

音楽大学の学校案内ガイドブックの情報を確認

大学の種類も数多くあります。
目移りしてどこを選べばよいかもわからなくなるかもしれません。
そんなときは音楽大学の学校案内ガイドブックの情報を確認しましょう。
音大の唯一のガイドブックなので、必要な情報がわかりやすく掲載されています。
そこから大学の候補を絞り、実際に音大オープンキャンパスに参加していくとスムーズに事も運びます。
オープンキャンパスは実際の学校の雰囲気を肌で感じられるので、必ずといっていいほど参加することをおすすめします。
中には地方でなかなか行くことができない場合もあるかもしれません。

 

まとめ

そんな人たちのために出張説明会、体験レッスンなどをおこなっている大学もあるので、諦めずに下調べはしておきましょう。