⑴CO2削減の必要性と実現に向けての取り組み
二酸化炭素を意味するCO2は、工場や発電所といった商業的な活動を中心に、人間の生活によって多く発生しています。
このCO2は地球温暖化の主な原因とされているので、日本を含めた世界各国がCO2削減に取り組んでいるわけです。
CO2は地球で一番古いとされる酸化物ですから、つまり燃焼によって発生します。
工業や農業など活用の幅は広く、有用性がある物質ですが、少なくとも大気中に大量に存在しているのは問題です。
濃度によっては毒性を持ちますし、頭痛や目眩に吐き気などを引き起こすので、健康面において気になるのも確かだといえます。
体調不良に繋がる二酸化炭素の発生は稀ですが、それでも濃度が高まったり、高いまま見過ごすのは疑問です。
仮にもしCO2削減を行わないとしたら、温室効果が発生して平均気温が高まり、地球の生態系に影響が出る恐れがあります。
既に日本では平均気温の上昇を見せていますし、四季の境目が曖昧になり始めています。
気候が変動して亜熱帯になりつつあるので、更に変化が進むことを想像すると、やはり見過ごせない問題だと思われます。
今直ぐに劇的な変化は起こらないとしても、50年や100年後を見据えて対策を検討する必要はあるでしょう。
持続可能な社会の実現、これこそがCO2削減に取り組む一番の大きな理由で、子や孫の世代に現在と同等の地球環境を残せるかが焦点となります。
二酸化炭素はそれほど有害ではない、あるいは地球温暖化の予測は間違っているとの声もあります。
⑵二酸化炭素濃度が上昇し沿岸部で酸性化が進んでいる現状
どちらが正しいかはその時がくるまで誰にも分かりませんが、年々右肩上がりに大気中の二酸化炭素濃度が上昇を続けているのは事実です。
1997年に採択された京都議定書も、この問題に取り組む為に作られた削減目標の1つです。
実現可能性はともかく、各国が協力して問題解決の取り組みを宣言したことは、とても意味のあることだと考えられます。
炭酸ガスでも知られるように、二酸化炭素は水にも溶けやすい性質があるので、このまま大気中の濃度が高まり続ければ、海洋系の生態に対する影響が懸念されます。
考えられるのは海洋の酸性化で、日本でも沿岸部で酸性化が進んでいることが確認済みです。
海水のphが下がり続けて酸性度が高まれば、魚介類に影響を与えることは必至で、食卓に上がるものが変化することもあり得るでしょう。
CO2はこのように濃度が高まり続けており、目に見えにくい形で少しずつ影響を及ぼしています。
小さな変化だと気がつきにくいように、二酸化炭素もかなり濃度が高まらなければ、目に見える形で変化は現れないです。
しかし、決して放置して良い問題ではありませんから、できる範囲で各々がCO2削減に取り組むのが賢明です。
少しでも濃度上昇が抑えられれば、その間に新しい対策が検討できますし、より効率的な軽減方法が誕生する可能性にも期待が持てます。
⑶家庭でできる対策や一人一人の取り組みがポイント
家庭でできる対策としては、冷暖房の設定をそれぞれ、1℃ずつ変更して消費電力を減らすことが挙げられます。
具体的には、冷房だと1℃高めに、暖房であれば1℃低く設定するだけです。
このあたり、詳しくはエスコシステムズに聞いてみるとより詳細に説明してくれます。
車を利用している人は、公共機関の電車やバスを積極的に使ったり、短距離であれば徒歩や自転車で代替するのが賢明です。
徒歩は健康的にもメリットがありますから、例えば電車通勤・通学なら何時もより1駅手前で降りて、残りは歩くのが合理的です。
車はアイドリングストップを心掛けることで、二酸化炭素の排出量を減らしたり、空気の汚染が避けられます。
シャワーの利用時間を少し短くしたり、使っていない家電の電源をこまめに切るのも有効です。
お風呂の残り湯は洗濯に使い、炊きあがったご飯は早めに消費するか冷蔵庫で保存して、食べる前に暖めた方が無駄は少ないです。
家にいるとテレビを見たりゲームをするなどして、何かと電気を使います。
こういう活動が二酸化炭素の排出量を増やすので、涼しい時間帯に外出したり、公共の施設で過ごすように心掛けると逆にCO2削減が実現します。
CO2削減は、企業の取り組みの方が影響は大きいですが、数でいえば企業よりも個人の方が多いですから、1人1人の取り組みが肝心です。
あれこれと並行して取り組むと面倒になるので、まずは1つのことから無駄を減らすように心が得ることをおすすめします。
⑷まとめ
小さな意識と行動の積み重ねが結果に繋がりますから、大した影響はないと考えるのではなく、役に立つと信じて行動に移すことが大切です。
現在設定されている目標が達成できるかは、全ての人の協力に掛かっていますから、誰もが一員だと自覚してできることから手をつけるのが得策です。
人間は快適性を求めて生活を改善してきましたが、楽になった部分が実は、環境の負担で成り立っていたと分かります。
このままだと便利な生活が失われてしまいますから、生活を見直して実現可能性を高めることが大事です。