第2の女性ホルモン!エクオールとは?

40代、50代の女性の方ならば、エクオールという言葉を聞いたり目にしたりしたことがあるのではないでしょうか?

エクオール生産菌は、更年期を迎え徐々に身体が変化していく世代にとって、女性ホルモンと同じような働きをする大豆イソフラボンよりも有効であることが分かってきました。

大豆製品に含まれる大豆イソフラボンには、次の3つの種類があります。

それは「ダイゼイン」「グリシテイン」「ゲニステイン」と呼ばれるもので、そのうちダイゼインのみが腸内細菌により生産菌に変化するのです。

女性の一生のうちで生産される女性ホルモンは、スプーン1杯と言われていますが、この生産菌の量は1000分の1程度しかありません。

しかし、女性ホルモンが不足すると、生産菌がそれを補い、血管や骨、脳や肌を守り良好な健康状態へ導いてくれます。

ダイゼインを代謝する腸内細菌を持たない人は、この恩恵を受けられないのです。

大豆の摂取量が少ない欧米人の場合、生産率は20~30%と低めです。

日本人などの東洋系人種は、日常的に大豆を摂取しており、生産率は50~60%と高い値になっています。

ただし、この値は40代までで、30代以下になると生産率は20%と低くなります。

タンパク源として大豆を食べてきた日本人は、消化しやすい腸内細菌を持っていますが、食生活の変化で大豆離れが顕著な若い世代が増えているのは残念なことです。

この生産菌は、更年期の症状を軽くするとして評価が高まっています。

特に、ホットフラッシュは60%に近い改善がみられます。

日本更年期医学会が行った調査結果でも、効果があることがわかりました。

医学会は、108人の女性に対して、尿中のダイゼインとエクオールの量を2日間の食事調査後に測定しました。

更年期の症状の重さに関係なく、ダイゼインの量は変わりませんが、症状が重い場合はほとんど生産されていませんでした。

症状が軽い場合は、尿中のエクオール量は多い結果となりました。

この調査に興味を持ち、生産菌の有無を調べてくれる「ソイチェック」を利用してみました。

ホームページで検査を申込むと、尿検査キットが郵送されてきます。

尿を採取して送り返すだけと、簡単なものです。

数週間で結果が出ましたが、私の生産量は70%以上もあり高い数値でした。

大豆や大豆製品を毎日摂っており、野菜も多く食べている結果かもしれません。

大豆は毎日食べることが重要で、腸内細菌を育てるためには餌となる食物繊維も必要です。

食生活を改善し積極的に大豆と野菜を摂るようにすると、腸内環境が改善されます。

緑茶も腸内細菌の生産には有効です。

生産を阻害するものには、たばこと乳製品があげられます。

また、腸内細菌はストレス、睡眠、運動等の影響を受けやすく、生活習慣全体の改善が効果的です。

女性ホルモンの1つであるエストロゲンの代わりをするエクオール生産菌は更年期症状によいだけでなく、次のような健康や美容面でのメリットがあります。

① 骨粗しょう症の予防

骨粗しょう症は、エストロゲンの減少が原因です。

エストロゲンは、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きがありますが、閉経以降はホルモンの減少によりこの働きを抑えることが難しくなります。

② 生活習慣病の予防

女性にとってエストロゲンは、万能薬の働きをするもので、糖尿病、動脈硬化、脂質異常という生活習慣病を抑制してくれていました。

閉経までは、女性の生活習慣病の発症は男性よりも低く、閉経後は男性の発症数を追い越してしまいます。

特に動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞は、閉経後の女性の羅漢率が高くなります。

③ 美肌効果

加齢とともに、シワやシミ、たるみが目立ち始めますが、これもエストロゲンの減少によるものです。

エストロゲンが肌細胞中のコラーゲンを作り、肌にハリを与えています。

④ ガン予防

エストロゲンの血中濃度が高いとエストロゲン依存症の乳ガンになりやすいとされていますが、生産菌には抗エストロゲン作用と呼ばれる働きがあります。

エストロゲンの過剰な働きを阻害し、正常な状態に戻してくれます。

反対に、エストロゲン濃度が低ければ、濃度を高め正常な状態にします。

エストロゲン濃度の均衡を保つ重要な役割をしてくれます。

また、抗酸化作用を伴いガン細胞の増殖の抑制をする働きもあります。

⑤ 脱毛予防

女性だけでなく、男性にも嬉しい作用があります。

上記のガン予防と同様に、血中の男性ホルモンの1種であるアンドロゲンを抑制する働きもあります。

アンドロゲンは、男性特有の前立腺ガンの発症や脱毛を抑えてくれます。

このように、多くの効果が期待できますが、腸内で作れるようになるまでには時間がかかります。

また、腸内細菌は毎日入れ替わり、蓄積することはできません。

有用な腸内細菌の定着は、子どもの頃の食生活や生活習慣によって決まります。

この生産菌をもともと持っていない人もいますので、ソイチェックなどで菌の有無を確認してみるのもよいでしょう。

菌を保持していなければ、サプリメントから摂取することができます。

健康的な生活を送るために一考の価値はあります。